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三輪 富生

三輪 富生

2019.12.13

施工不良はどうやって防ぐ?てくとの家の施工不良対策はコレだ!

「暮らしアドバイザー」の三輪です。

賃貸アパートでの「施工不良」問題がニュースで報じられたことがありました。

僕は、注文住宅を中心に家づくりをしていますが、
この問題は賃貸アパートだけの問題ではないと感じています。

注文住宅でも過去に「欠陥住宅」や「耐震偽装問題」などの問題は起こっていますので人ごとではありません。

賃貸アパートでも注文住宅と同じように

材料、資材の選定方法や発注方法、工事の進め方、など
細かな部分は違うと思いますが、全体的な工事の流れは似てます。

工事をする施工側の気持ちもある程度理解できますが、
理解するのと、本当に手を染めてしまうのでは全く違いますので
そこは「施工側の気持ちはわかるが、やったら絶対ダメなヤツだよ!絶対に!」という想いです。

建築関連ということでは僕も同業者であるので、
今回のこの施工不良の問題については僕なりに想うことがありますので今回
「施工不良が起きてしまう原因とは?」

そして

「てくとの家として施工不良を起こさないために取り組んでいること」
をご紹介しようと思います。

施工不良が起きてしまう原因とは?

「施工不良」とは、設計図通り、仕様書通り施工されていないことを「施工不良」と言います。
世間でも認知されている「欠陥住宅」も同じことがいえます。

テレビの情報番組でたびたび報道されているこの施工不良問題や欠陥住宅問題
昔から絶えない問題です。
なぜこの施工不良問題が起こってしまうのか?

ポイントは7つかなと思っています・

①施工者(工事店)が図面をよく見ていない。
②施工者(工事店)の知識不足
③設計者の知識不足
④チェック機能の不備
⑤ミスを隠してしまう
⑥予算圧縮か工期短縮のため意図的に施してしまう
⑦情報化社会

この7つのポイントを解決できれば
ある程度の施工不良を防げると思います。

順番に解説していきます。

①施工者(工事店)が図面をよく見ていない。

この問題、よくあるんですが、
実は、図面をよく見ていないんじゃなくて
図面がわかりにくいって言うこともあるんです。

「この図面通りに工事をお願いします。質問があれば受け付けます」
と図面を渡すだけの設計者さん。
これ、別に普通じゃない?と思われるかもしれませんが
施工ミスが起こりやすいパターンです。

実は、図面は、描く人によってクセが出ます。
必要な情報がわかりやすく書いてある図面もあれば
こっちの図面とあっちの図面と違う情報になってる図面もよくあります。
あっちの図面を見てからこっちの図面も見ないと繋がらなかったりする。
もしくは、
必要な情報が1枚の図面にビッシリといっぱいに書いてあり、かえって見づらい図面もあります。

工事店の担当の現場監督さんが理解できる図面なのかどうかは
図面を書いてくれる設計者さんと意見を擦り合わせていかないと
間違えてしまう元。

図面を渡すだけでは、なかなか理解するのに時間も労力もかかってしまいます。

そんな時は、コミュニケーションが大切です。
何度か打ち合わせをしたり、ご飯を食べに行ったり、飲みに行ったり、
そんなおつきあいが、結構大事だったりします。

工事店の気持ちをわかってくれてる設計者さんもいますので
工事のしやすい、ミスの生まれにくい図面を書いてくれるようになったり
工事店の監督さんが図面の意図を汲み取れるようになったり
顔を突き合わせる時間を持つことが大事だと考えます。

メールを送っただけで、迷惑メールに入ってしまってて見ていない
と言うミスも、コミュニケーションが取れていれば防げます。

SNSが普及していても、「飲みに行こうか!」という対面のお付き合いって
大事なことです。

②施工者(工事店)の知識不足

これはもう「頑張って!勉強して!」という感じ(笑)

「知らなかった」ではいけません。
本だけでは学べませんので、設計者さんに聞いたり
人に会ったりして知識を吸収すること
学ぶ姿勢が大事ですね。

③設計者の知識不足

この問題が実は大問題です。
設計者さんは「建築士」など国家資格を取得しています。
とはいえ、その資格は、資格を取得するための最低限の知識です。

僕も「二級建築士」という資格を取得していますが、
その知識は、設計の最低限の知識であって、
その知識が全てではありません。
国家試験で満点での合格でもありませんし(笑)

教科書通りにやってるつもりが、教科書の解釈を間違えてしまったりもします。
試験での勉強よりも大事なことは、
現場での経験値やお客さんから学ぶこと。

設計者さんも、日々勉強ですね。

④チェック機能の不備

建築という工程は、実に長いスパンです。

工事工程のポイントポイントで
図面通りに工事ができているのか?
この材料で間違い無いのか?をチェックしていかなければなりません。
特に後で見えなくなってしまう場所は、要注意です。

このチェックするポイントを工程順に
項目を決めてチェック漏れがないようにすることは
後で確認する時にも必要です。

ただここで「自社検査」という検査については僕は疑問視しています。
「自社検査ほど甘いものはない」と考えているからです。

自分の会社内に検査をする部署のある会社さんは素晴らしいし
検査課はなくても最低限、自社検査はしてほしいです。

ただ自社検査だけで終わらせるのはどうなのか?というところもあります。

自社検査とは
自分の会社内の規定通りに工事が行われているか?図面通りになっているか?
建築基準法という法律を守っているか?
ということを検査し、不具合があれば
工務課に報告し、不具合を直す。

これは、当然やるべきことですが
問題は、発覚した不具合が、直しにくい状況だった場合です。

「うちの会社の検査は、日本一厳しいんです」
と言ったところで、自分の会社の人間。
ホントに厳しく見てるの?と、疑われても仕方のない状況。

不具合を直すのにかかる費用や、
不具合を直すのにかかる日程の遅れ
不具合があったこと自体に懸念の声が上がることを恐れたり
工事店の都合によって判断してしまいます。

自社検査の判断基準は、その会社の理念で判断されてしまいます。

⑤ミスを隠してしまう

数年前には、「耐震構造計算書偽装事件」や
さらには、「マンション杭打ちデータ偽装問題」など
世の中からなかなか無くならないのが
「データ改ざん」「隠蔽工作」
なぜこんなことが繰り返されてしまうんでしょう?

この問題も大変根深い状況です。
誰もわからないから・・・・・・
悪魔のささやきが聞こえてしまうことでしょう。
予定していないことが現場で起こった時の判断基準を見失ってはいけません。

この問題も
不具合を直すのにかかる費用や、
不具合を直すのにかかる日程の遅れ
不具合があったこと自体に懸念の声が上がることを恐れる

など、自分の会社の社内で完結しようとすると、判断が鈍ることがあります。

⑥予算圧縮か工期短縮のため意図的に施してしまう

詐欺です。わかってて施すのは、悪です。
ただ、このようなこともまだまだ起こってしまうんです。
この原因は、
営業担当の人の焦りや
設計者さんの焦りから起こってしまいます。

営業担当の人の成績として、安くてもいいからとにかく仕事をとるという気持ちになると、どうしても工事をする職人さんたちが「予算がないからスピードを早く作る」ことや、「思ったよりも工程に手間がかかる」ということがありますが、それを正直に伝えずに隠してしまうことで、起こります。
 

⑦SNSの普及から

SNSの今の時代は、
「あれ?施工不良かも?」と思ったら
「施工不良ナウ」
とつぶやくこともできます。

スマホが普及してて
オーナーさんは
現場で気軽に写真を撮ることもできるので、
「バレないように、やっちゃえやっちゃえ!」
というような
「悪質な施工不良欠陥住宅」
という欠陥住宅は
以前よりかなり少なくなっていると思います。

ただ、個人的には、
「悪質じゃない施工不良欠陥住宅」は、
増えているような気がしてます。

注文住宅に限らず、分譲住宅や建売と言われる住宅でも、賃貸アパートでも

施工不良の欠陥住宅かどうか?

ここで特に気になる記載
「見える部分は徹底的に美しく作るが、
見えない部分は徹底的に手抜きをし、
コストを削減したものが多いことである。」
さらに
「例えば、木造で言えば
釘やホールダウン金物や
断熱材、
鉄筋コンクリート造で言えば鉄筋の使用量やコンクリートの品質、鉄骨造で言えば鋼材の品質や溶接の種類が典型的な例です。

これらは日常では気づかないが、
耐震性に劣るなど、居住者の安全を脅かすものです。

自社検査が厳しい会社 VS 第三者の検査

検査課の自社検査とは?
自分の会社内の規定通りに工事が行われているか?図面通りになっているか?建築基準法という法律を守っているか?
ということを検査し、不具合があれば
工務課に報告し、直して住む人へ引き渡しされます。

ところが、この検査は、自分の会社の人間!
「うちの会社の検査は、日本一厳しいんです」
と言ったところで、自分の会社の人間。
ホントに厳しく見てるの?
と、疑ってしまいます。
 

データ改ざんや隠蔽工作

世の中からなかなか無くならないのが
「データ改ざん」「隠蔽工作」
なぜこんなことが
繰り返されてしまうんでしょうね?
「忖度」そんたくという言葉が流行りましたが
まさにそうこれ!

担当者が、社内に報告する時に、上司の顔色を伺いながら報告してしまうという社内体質があります。

コレは、担当者本人はわかっているのでタチが悪いです。

てくとの家として施工不良を起こさないために取り組んでいること

施工不良と言われる欠陥住宅は昔の話ではありません。今でも欠陥住宅は存在します。

現在の施工不良の欠陥住宅は、「善意の欠陥住宅」と言われているほど、

悪気があって施工不良になるわけではありません。

施工不良になると、そのほとんどがプロでも知識不足で

「知らなかった」という理由がほとんどです。

そして、
ミスは、簡単なミスなら直しやすいのですぐ直せますが、

ミスが重大であればあるほど、直すことにお金がかかりますし、

工事期間も伸びてしまいます。

見えないところを後で見抜くのはプロでも無理です。

そのような、後で見えなくなってしまうところが施工不良だとしたら・・・・・・こんなところ、誰も見ないよな〜と思ってしまったら・・・・・・
人の心は弱いものです。

そんな弱い心を絶ち切ってくれるのは
自分自身ではなく第三者の視点。
第三者検査機関の検査です。

その検査員は一軒の家で基礎工事から完成まで10回に分けて検査をします。
その時、必ず写真を撮影するんですが、
現場での撮影枚数は700枚以上の撮影と第三者ゆえの問答無用の指摘をして、WEBにアップしますので逃げも隠れもできません。

指摘を全く受けないということが理想ですが、
作るのは人。生身の人間です。
例え工場で作られたとしても、工場で働くのも人。
何人もの人が工事に関わる家づくりでは、至難の業です。
もちろん指摘が無いように頑張るんですが、いくら気をつけていても
指摘をされることは、あるかもしれません。
しかし、この検査を受ける意義としては、
その指摘を正すことに意義があります。

問題点があれば指摘する。
その指摘を正すことで
指摘が無くなるわけなので
結果的には、施工不良にはなりません。

この検査は、義務ではありません。
ハウスメーカーの任意の検査なので、
やらなくてもいい検査です。
ですが、「自社検査ほど甘いものはない」と考えるてくとの家では、
あえて第三者の検査員が厳しい目で見る検査をする、第三者検査機関による検査を受けています。
建てる家は全部です。

もし、一生に一度あるかないかの大きな買い物であるあなたの家が、その検査を受けていなかったとしたら・・・・・・あなたは、どう思いますか?

一生に1度あるかないかの大きな買い物である家づくり。施工不良なんて無い!と思いたい。
「いまどきは、さすがに大丈夫でしょ!」と言いたいけど、本当に言い切れるでしょうか?

工事中も、不安で現場に見にいきますが、どこが施工不良なのかがわからず、ちょっと違和感があればそれが正しい工事であっても不信感が募るばかり。

工事中ずっとストレスを抱えたまま完成をむかえることになります。
そんなストレスを生まないことも、この第三者検査を受ける意義だと考えています。

てくとの家が小さなハウスメーカーなのに信頼していただけている大きな要因は、この厳しい第三者検査を受けているからかもしれません。

まとめ

賃貸アパートの件は、実は氷山の一角ではないかと

この業界の中では言われています。

利己的な考えになってしまうと、人は、やっちゃいけないと

わかっているのに流されてしまう弱い生きもの。

自己管理だけだと甘くなりがちです。

第三者の検査機関を利用するなど、

自己管理で完結しないようにすること。

利他的な考えや、WINWINの関係、近江商人の三方良しの考え方を心がけたいなあと、このようなニュースが報道するたびに思います。

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